小中学部 オンライン授業開始
3月12日、「フランス全土の学校は次の通知まで休校決定」と発表があったことから、補習校も3月14日は休校にして、担任の先生から課題をメールで送ってもらい、家庭で学習しました。
登校できない間も子供達が意欲的に学べるよう、補習校のIT担当や校長などを中心にオンライン授業の実施と、TeamViewer・Googleハングアウト・Team・Jitsiといった遠隔会議用アプリを比較検討し始めた時、オンラインでの指導経験が豊富な先生から「Zoom」を使う提案がありました。実際にZoomでミーティングをしながら、画像共有・一斉ミュートの方法・スポットライト機能といった授業で活用できる機能を講師陣や運営側へレクチャーしてもらい、その使い勝手の良さが授業に適していることからZoomを使うことが決まりました。
授業時間については、各家庭のネット環境やデバイスに確認をしたところ、2人以上子供がいる家庭も複数のデバイスを使って参加可能だったため、小中学部の4クラスが同時刻にZoomを使用して授業を行うことにしました。
本校にとって初めてのオンライン授業でしたので、まずは実施の目的として、 ●土曜日の朝は補習校の日という学習リズムを保ち、学習のモチベーションを維持する ●授業日までに課題を済ませるという目標に向けて子供達が積極的に取り組むようにする といったことを挙げて取り組むことにしました。
初日に扱う内容については、接続確認を中心に行い、実施可能であれば、 ■発表会で実施予定だった課題の読み合わせ ■宿題が出来ているかの確認や答え合わせ ■各自が日々していること、家の周辺の様子などを話す といった内容を校長から提案しました。
先生同士でも、オンラインでの指導のために講師が独自に考えた教材や指導方法について情報共有や意見交換が行われ、オンライン授業に向けて着々と準備が進んでいきました。
3月21日、Zoomで小中学部の4クラスでオンライン授業がスタートしました。 繋がった瞬間の子供たちの嬉しそうな顔といったら!
2週間ぶりに先生やクラスメイトと顔をあわせて授業を受けることができ、休み時間には子供同士が自由に近況を話す機会もあり、楽しかった!また来週もある?といった反応が返ってきました。
補習校の初めてのオンライン授業は、講師陣のアイデアと努力、関係者全員のチームワークにより、予想以上にスムーズに進み、外出制限の不自由さや不安を吹き飛ばすような充実した時間になりました。